標準簡易帳簿と債権債務記入帳に記帳することで、正規の簿記の原則に従った記帳ができます。
「正規の簿記」とは、少し難しい言い方になりますが、正確には「資産、負債及び資本に影響を及ぼす一切の取引を正規の簿記の原則に従い、整然と、かつ、明りょうに記録し、その記録に基づき、貸借対照表及び損益計算書を作成しなければならない。」という所得税法の規定に従った記帳方法ということができます。
この法律の解釈では、「正規の簿記」とは複式簿記だけでなく、日々の継続的な記録や棚卸資産の棚卸しその他の決算整理を行なうことで、貸借対照表や損益計算書が作成できる程度の組織的な簿記もこれにあてはまると解されています。
上記にあてはまるのが標準簡易帳簿と債権債務記入帳になりますので、これらに記帳することにより正規の簿記の原則に従った記帳ができることになります。
また、「簡易な簿記」とは簡易な記帳方法で、上記「標準簡易帳簿」に記録することをいいます。
標準簡易帳簿とは、以下の項目を記録する帳簿のことです。
○現金
○売掛金・買掛金
○減価償却資産
○引当金・準備金
○売上
○雑収入
○仕入
○諸経費
債権債務等記入帳とは、以下の債権債務について継続的に記録する帳簿をいいます。
○預金
○手形
○元入金
○その他
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